五十肩は肩関節の周りの炎症で生じる疾患です。
症状
症状として特徴的なのは、
- 肩から腕にかけての痛み
- 肩の動きが制限される
の2点です。
五十肩の痛みの範囲は肩だけではなく、腕にまで痛みがあります。
ただし、肩や腕の痛みというのは、いろいろな疾病でも生じるものですから、より注目すべきなのは、運動制限があるかないかというところです。
原因
明確な理由は明らかになっておりませんが、加齢に伴って筋肉や関節が固くなったりした結果、また血液の循環が悪くなった場合に、炎症や痛みを引き起こすとされています。
また、生活習慣やストレス、ホルモンバランスの変化が原因となる場合もあるとされています。
発症しやすい人、条件
五十肩は40代以上の人に発症しやすいという共通点があります。
ただし、男女や運動習慣のあるなしには差が見られません。
普段から猫背の人はリスクが高まるとされています。姿勢が悪いと、体のゆがみが生じやすく、肩関節や筋肉の硬直や負担が大きくなりがちだからです。
加えて、生活習慣が乱れている人も注意が必要です。
睡眠不足やバランスの悪い食事などは血行不良を招いてしまい、五十肩のリスクを高めてしまいます。
治療
自然と痛みは治まることもありますが、自然経過のみで正しい治療をしなかった場合、可動域制限が残ってしまいます。
五十肩は症状の段階に合わせて治療を変えていきます。
痛みが強い時期
初期はじっとしていても痛みがありますので、この場合は炎症を起こしている部分を冷やしてあげましょう。
肩はあまり動かさず安静に、極端に温めたりもしないでください。消炎鎮痛剤の内服、注射なども有効です。
痛みが弱くなってきたら
痛みが引いてくる頃には、安静にしていた影響もあり、肩周りはかなり固く硬直しています。
ここからは適度に患部を温めて、肩関節や筋肉をほぐしましょう。
肩を動かせるようになってきたら
痛みも治まり、肩を動かせるようになりますが、以前のような可動範囲ではないと思われます。
ここからは五十肩の可動制限を軽減していくために、リハビリテーションなどの運動療法(拘縮予防、筋力強化)をしていきます。
五十肩になってしまったら、痛みが引いてから大事な時期です。
無理のない範囲で毎日ストレッチをし、可動範囲を広げ症状を改善しましょう。
また、再び症状を悪化させないように、姿勢や食生活、生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。
- 病名から探す
- 頚椎症
- 五十肩
- ギックリ腰
- 半月板損傷
- 変形性膝関節症
- 骨粗鬆症
- ガングリオン
- 膝靭帯損傷
- 腰椎椎間板ヘルニア
- ばね指
- へバーデン結節
- マレット指
- 肩腱板損傷
- 腰部脊柱管狭窄症
- 寝違え
- 石灰沈着性腱板炎
- 変形性脊椎症